会長挨拶
東京都新宿区南榎町5番地1 神楽坂パークハウス403号室内 日本原価管理士会
 
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                              「 ごあいさつ 」

                                   日本原価管理士会 会長
                                       河野 正男

 1980年代末における冷戦の終結と共に、経済のグローバル化ならびにほぼ時を同じくしてIT化が進行し、企業は地球規模の大競争に
突入しています。ご承知のように国の内外で、劇的な企業の興廃が見られる昨今です。経営の合理化の旗印の下、廉価な労働力や資材を
求めて海外に進出する企業数も年々増加しています。国内で頑張っている企業も海外企業との対抗のため、厳しい原価管理と製品・サービス
の品質向上は欠かせません。また、環境問題への的確な対応も21世紀の企業経営において重要な戦略的要因になっています。
 このような時代背景を受けて、原価計算・管理会計の分野では、原価企画、ABC/ABM、バランスト・スコアカード、品質原価計算、
ライフサイクル・コスティング等の手法が開発されています。さらに、これらの手法に環境要因を組み込んだり、あるいはマテリアル・コスト・フロー
会計やフル・コスト会計のような環境会計独自の手法もみられます。
 最近の行財政改革に一環として、従来、政府に所属していた多くの機関が独立行政法人とされ、効率的運営の視点から企業会計方式が
導入されました。この分野でも適切な原価管理が求められているといえます。
 社会が複雑になった今ほど、原価管理の知識が求められている時代はないといえます。
 日本原価管理士会は、わが国における原価管理制度の健全な発達と企業経営の合理化に貢献することを目的として設立されました。
当会は一定の資格を有する者に「原価管理士」の称号を授与してまいりました。
会員諸氏は、当会が実施する「原価管理に関する理論及び研究調査」、「原価管理士業務に関する研究会又は研修会」、「会報」あるいは
「原価管理士だより」などを通じて原価管理に関する最新の知識の習得が図れ ます。
 原価管理を通じて、会員諸氏自らの発展、そして企業、産業およびわが国の発展のために努力することが、日本原価管理士会の重要な役割
と考えています

                                  (横浜国立大学名誉教授・商学博士)